YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2017.02.13

安眠・睡眠に良いポーズを教えてください

皆さんは良く眠れていますか?
適した睡眠時間というのは人それぞれに変わってくるのかもしれませんが、より良い睡眠が必要であることには変わりありません。眠りの質を高めてくれるヨガのポーズはあるのでしょうか?

 

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動物には睡眠が必要です。睡眠は脳と体を休ませるために必要なもので、ストレスの解消、成長や老化、免疫力、記憶や学習能力など健やかな心身を保つためには不可欠なものです。睡眠の状態にはノンレム睡眠とレム睡眠にわけられます。この2種類の睡眠は脳と体の働きの状態によってわけられていますが、脳と体がしっかりと休んでいる時間は深いノンレム睡眠の時間といわれています。この深いノンレム睡眠が少なくなれば、寝ても疲れが取れないというような状態になり、睡眠時間を取ってはいても睡眠不足と同じような状態になってしまうかもしれません。ノンレム睡眠が少なくなる要因としては夜間の運動や飲食、アルコール、カフェイン、ストレスなどがいわれています。

 

 

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日々の生活の中での疲れやストレスというのはすぐになくすことができるわけではありませんが、それによって起こっている体の反応を少しでも軽減することは、眠りの質を高める助けになってくると思います。例えば、疲れやストレスの強い時は呼吸が浅く体の緊張も強くなります。ヨガを通してゆったりと呼吸へ意識を向ける時間を持ったり、体の緊張を解く時間を持つことで、体だけではなく心の緊張も緩めることができればいつもより深い睡眠へと導くことができると思います。

 

体内に溜まった疲労を回復していくためには、ヴィパリータカラニのような足をあげるポーズは効果的ですし、スプタヴィラーサナのような体の前面を伸ばすポーズも足の疲れや内臓器の疲れを癒やすといわれています。意識を外から内へと向けていくためにもチャイルドポーズのようなうつ伏せになるアーサナもおすすめです。

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これらのポーズでも共通して言えることですが、無理のないように、そして痛みなく心地よく行うことがとても大事なことです。そのためにはブロックやボルスターのようなプロップスを用いることもおすすめです。リストラティブヨガで行うプロップスで体をサポートしながら行うシャバアサナを寝る前に20分行えば、翌日の目覚めの違いに気付く方とても多いアーサナのひとつです。

 

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睡眠をちょっと違う角度から見ると、眠りを誘うメラトニンというホルモンを体内で作るためにはトリプトファンというアミノ酸やビタミンB6が必要です。どんなにヨガのポーズや呼吸を行っても生活の中での食事や家での過ごし方の工夫も必要、とも言えますね。

 

よく寝るために横になる時間をつくる、というと不思議に思う方もいるかと思いますが、ただ横になって何もしない時間をつくるというのは案外難しいものですし、毎日同じ時間行っても短く感じる時もあれば長くて寝ていることが苦痛に感じる時もあるものです。毎日の生活の中で起こることによって私たちの心の有り様も変化していますのでそんな自分の変化を見つめる時間にもなるのかもしれません。よく寝るために、何もせずただ寝る時間をつくる、そんな習慣も取り入れてみてはいかがでしょうか?

それでは、安全で快適なヨガを!

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