60代でヨガをはじめる人が知っておきたいカラダのこと


何回かに続いて書いてきた、年代別に考えるカラダとヨガとの付き合い方。
最後は60代。

60代、どのような年代ですか?
どのような年代のイメージでしょうか?
現代の平均寿命は80代、60代とはどのような年代なのでしょうか?

中医学では60代は心気(しんき)が衰えるときと言われています。心臓の心と似ていて、心の気が弱まると動悸や息切れ、慢性的な疲労などを感じやすくなります。ぐっすりと長く眠れなくなったりするのもこの年代と考えています。一昔前の60代と現代の60代では大きな違いです。世が世なら60代に入るまで生きている方のほうが少ない、という時代もありました。中医学でも60代半ばも過ぎれば髪や歯も抜け落ちてくる、と言われていますが、現代ではもうちょっと先のようなイメージもありますね。

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そして、中医学では心の気ともに血の流れも弱くなるので、憂い悲しむことも増えると言います。肉体的だけでなく精神的にも少し弱くなりやすい、ということでしょうか。

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50代の時もお話しましたが、アーユルヴェーダでもこの年代はヴァータ期と考えていて、肉体の老化が進んでいく時期。老化、という言葉を身近に感じる年代です。

老化とは体の生理機能、筋力や心肺機能、神経のはたらき、免疫力などの低下を言います。そして、この老化のスピードは生活環境や生活習慣、病気などによってかなり違ってきます。

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例えば、筋肉量の維持や骨の強さ、やる気や集中力、疲労からの回復、脂質の分解、コラーゲン生成など、肉体の若々しさに関わるホルモンとして成長ホルモンがあります。成長ホルモンは子供や思春期にばかり注目されますが、60代でも分泌されています。人によっては、60代であっても30代と同じ分泌量のある人もいるそうです。この差は何から来るのか、成長ホルモンの分泌には食事、睡眠、運動、ストレス環境など日頃の生活習慣が大きな要因です。

 

老化のスピードを自分が望むスピードにしていくためには、日々の生活から考える必要もあるでしょう。ヨガによって体を動かす機会が増えたり、ストレスを解消しリラックスできる時間が増えることは、老化、という面にも影響がありそうです。

 

ヨガ、と一言に言っても体を動かすものばかりではありません。ヨガは生活、生き方そのものでもあるので、必ずしもポーズを行うことが必要というわけではありません。瞑想のようにただ坐る、ヨガ哲学を学び生活の中に取り入れる、人によって自分自身の心身に合う方法は様々です。自分にとって合うものを選ぶ、というのはどの年代でも同じことですが、年齢を重ねるほど個性も好みもはっきりと出てくるのかもしれません。要は、自分が心地よいのか、機嫌よく過ごせるのか、ということです。

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それまでの生活習慣の中で、体の身体能力も差があって当然です。ヨガのポーズは無理して行なうものではありません。無理をすることがすぐに痛みや怪我につながってしまうのもこの年代には起こりやすいことの1つです。

 

最近では、年齢を重ねた方を対象にしたヨガクラスなども多くあります。こういうものから参加するのも1つの方法です。しかし、どのヨガクラスに出ていただいても何も問題ないと思います。ただ、その時、自分自身の心身の感覚に素直にやってみる、そのことを優先してやっていただきたいと思います。ヨガのポーズのやり方というのは1つだけではありません。インストラクターも人それぞれの体に合わせたポーズの指導法も知っているはずです。ちょっとでも不安なことは聞いてみるのもいいと思います。

 

加齢と同じく老化もマイナスのイメージが付きまといますが、老化そのものは病気ではなく誰にでも起こるものです。経験を重ね成熟していく過程と言えないでしょうか。人生のその過程を自分自身にとってより良いものにしていくためにもヨガはきっと助けになってくれるのではないかと思っています。私自身、まだ60代を迎えてはいませんが、どんな形であれヨガというものを続けてより良い60代を過ごしたいなと願うばかりです。

 

では、安全で快適なヨガを!

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桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳のポーズ提案・監修者。 臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコース という全米ヨガアライアンス認定指導者養成コースを開発し、ヨガの指導者を育成する。
現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

 

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