YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガ解剖学 2016.05.09

ヨガって痩せるの?

ヨガを始めようと思った理由は何でしょうか?

健康のため、ストレスや運動不足、腰痛や肩凝り改善のためなどきっかけは様々だと思います。その中でも痩せたい、ダイエット効果を期待して始めたという方は多いのではないでしょうか?
実際インターネットや雑誌などではヨガを行うことによる減量効果について書いてあるものもたくさん見られます。「ヨガで痩せる」、本当なのでしょうか?

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一般的に痩せるというと体重が落ちることを指すと思います。
体重、人間の体は何で出来ているのでしょう?人体の構成成分は、水分50~70%、タンパク質15~20%、脂質13~20%、ミネラル分5~6%、糖質1%と言われています。体重の増減で比較的すぐに表れやすいのは水分量です。体のむくみがある時とない時とでは2kgほど変わることもあります。ヨガをして汗をたくさんかけば体重が落ちるのは当然といえば当然です。

痩せることを目的とする時は体内の過剰な水分だけでなく脂質、体脂肪を落としたいと思われる方が多いのではないでしょうか?

確かに体内の過剰な脂質は健康を害する可能性はあります。
しかし脂質も大切なエネルギー源であり、細胞の膜や体の機能を調節するホルモンの原材料となり、生きていくうえで欠かせないものですので少なければいいというものでもありません。
タンパク質も筋肉の原材料となり、筋肉が減れば体の動きにも影響しますし、何より全身の代謝も落ちやすくなり、代謝が落ちれば痩せにくくなります。健康的に体重を減らしていきたいのであれば、体重から脂肪量を引いた体重、除脂肪体重はなるべく保てるように栄養バランスを考えていくことも大事なことです。

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ヨガのアーサナの練習によって適度な筋力、そして柔軟性が高まれば体の代謝能力が上がることにもつながり、過剰な脂肪が減少することが期待できます。また筋肉は脂肪より重いので体重に大きな変化はなくても筋肉量が増えれば、見た目の変化は大きいものです。

単に体重という数字ではなく、筋肉量と脂肪量のバランスを整えていったほうが満足な結果につながるのではないでしょうか。

個人的にはヨガで痩せるというより、適正化する、というようなイメージがあります。例えば、何らかの原因で消化器系のはたらきにトラブルがあったり、腸内環境が良くない状態にあると、どんなに栄養バランスの取れた食事を摂ってもうまく消化吸収することができなくなります。
ヨガのポーズや呼吸を行うことよって消化器系の状態が改善していくことができれば、ちゃんと栄養が吸収され、体重が増えることもあると思います。
しかしそれは体にとって必要な機能が改善した結果であり健康になった証ですし、その体重増加は一時的なもので時間を徐々に適正な体重へと戻っていくと思います。

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現代社会はストレス社会などと呼ばれます。
ストレスから自律神経系、ホルモン分泌に影響が起こることで体の機能、代謝そのものが低下してしまうこともあります。ヨガを通してリラックスできる時間を持つ習慣ができることでストレスの蓄積を少しでも減らし、体の機能を正常に戻していくことで健康的に体重が落ちていくこともあります。

今の自分に合ったヨガのスタイルを取り入れながら、日々の生活の中の工夫も探してみると健康的に「ヨガで痩せる!」のではないでしょうか?
リラックス

それでは、安全で快適なヨガを!

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