YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガと体のQ&A 2016.05.30

ホットヨガと常温ヨガのカラダにもたらす違い

どんなタイプのヨガをしたことありますか?と訪ねてみると、ホットヨガという答えをよく聞くようになりました。

全国的にホットヨガのスタジオも増えていることがよくわかります。
そしてそれだけ多くの人を惹きつける魅力があるということだと思います。ホットヨガと通常のヨガ、常温ヨガには温度の違いだけなのでしょうか?

 

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ホットヨガは室内の温度、湿度を高く保った中で行います。みなさんも寒い冬よりは温かい春や暑い夏は体が動きやすく感じるのではないでしょうか?外気温が温かいと体内の血流が促され循環が高まります。全身の血液循環が高まれば筋肉の中への血液の流れも活発になり温まりますので筋肉の緊張が緩みやすく体を動かしやすかったり伸ばしやすく感じるでしょう。

そして温かい室内で動けば汗をかきます。血液循環が高まるとともに全身の新陳代謝も活発となることで、体内の老廃物、過剰な水分などが排出されればむくみの軽減や疲労回復にもつながります。

ホットヨガを始めるきっかけとして多く聞かれるのがダイエット。確かに温かい室内で体を動かしますからダイエット効果は高そうです。単純に汗をかいて水分の代謝を促しますから、排出した水分だけ体重はすぐに減るでしょう。しかしまた水分を摂取すれば戻ります。ホットヨガで痩せる、というよりはホットヨガで痩せやすい体をつくる、という方が合っているような気がします。

例えば日頃の生活習慣から血液循環が弱い方がホットヨガを行うことで血液循環が改善され代謝能力が上がったり、筋力が高まることで基礎代謝が上がれば結果的に痩せる、ということもあるでしょう。そのためには1回ごとの水分の排出量による体重の増減ではなく、ある程度の期間続けることが必要に思います。そして代謝を上げる、筋力を高めるという効果は常温ヨガにおいても同じようなことが言えると思います。

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ホットヨガでは外気温の助けがあることで循環も促され、筋肉の緊張も緩和されているのでヨガのポーズを行うときもやりやすく感じるかもしれません。しかし動かしやすいからといって伸ばし過ぎることで後々筋肉や関節に痛みが起こってしまうこともあります。

そして外気温の助けがないと循環できない体、では困りますね。冷えている体を温めることは体の機能を助ける上で役立つことですが、体内の循環力、そして基礎代謝が正常にはたらいていれば冷えにくい体になっていきます。その循環、代謝する力を養うことも重要です。それにはホットヨガ以外の時間、日常生活での過ごし方や食事にも工夫が必要ではないでしょうか?

 

食事

そしてヒートショックプロテインという言葉を聞いたことがあるでしょうか。熱ショックタンパク質とも呼ばれ近年注目されているタンパク質のひとつです。もともと体内にあるタンパク質ですが熱などのストレスを受けることで増え、傷ついたタンパク質を修復、細胞の保護をしてくれるタンパク質です。これによって免疫力を高め様々な疾患の予防につながったり、肌の新陳代謝を高めたりするといわれています。

ヒートショックプロテインを増やすために必要なのは適度なストレス。ストレスとは熱や加圧、日光浴、断食などといわれています。入浴やサウナも入り方によっては適度なストレスになるといいますがこの適度、というのが難しいところです。やりすぎればむしろ過剰なストレス、体への負担となります。ホットヨガやサウナ、入浴も血圧が高い時や体調がすぐれない時への注意を喚起しています。

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サウナが好きな方、苦手な方、暑いのが得意な方と苦手な方がいるように、人それぞれの体質、その時の体調によって体に及ぼす効能は変わってきます。ホットヨガであっても、常温ヨガであっても、やり方次第でより効果的にもなりますし、時には負担になってしまうこともあるでしょう。

重要なのは今の自分の体、体調にあったもの、あった方法を選べること。それには自分自身の体質を知ってみるのもいいのかもしれません。

それでは、安全で快適なヨガを!

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