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ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2016.10.10

ヨガは風邪予防になりますか?

暑さも和らぎ過ごしやすい日も増えてきました。朝晩の涼しさやカラッとした気候とともに風邪を引いてしまった、という話もちらほら。一年中いつでも風邪を引くことはありますが、特に寒くなるこれからの季節は風邪が流行しやすいものです。寒い季節は何かとイベントも多い季節、なるべくなら風邪知らずのまま過ごしたいものです。健康のためにヨーガを始めたという方は多いと思いますが、風邪予防にもヨガは効果的なのでしょうか?

そもそも風邪とは何でしょう?

風邪とは、風邪症候群ともよばれる感染症のひとつ。上気道(鼻や喉)にウィルスが感染することによって起こる体の炎症症状を指します。炎症症状というのは体がウィルスと闘っていることで起こるいわば防御反応で、鼻水や喉の痛み、発熱など

一般的に風邪、と呼ばれている症状のこと。鼻水や痰もウィルスを追い出すためのものです。

 

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風邪を予防するとは、要するにウィルスの感染を防ぐことです。手洗いやうがいなどはよく知られた感染を予防する衛生的な方法ですね。空気感染を防ぐためのマスクも有効的だといわれています。しかしどんなに伝染らないようにしても周囲にはウィルスがいるもの。。感染源がなくならないのであれば、私たちにできることは感染しにくい体をつくること。体内にウィルスの侵入を防いでくれているのは体の免疫力です。白血球やリンパ球が担っている免疫力の弱い状態は風邪だけでなく様々な病気、症状の原因にもなります。免疫力が十分に高い状態を保つ、これが何よりの風邪予防とも言えます。

 

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免疫力を高めるために必要なことのひとつは食習慣。免疫力を高めるためには十分な栄養が必要です。どんなにマットの上のヨガを頑張っても食事で栄養が足りていなければ免疫力も高めるのは難しいかもしれません。口から取り入れた栄養をしっかり吸収するためにも、そして免疫細胞の多くは腸内にいますので腸内環境を整えていくことも大切です。

 

 

食事

 

 

そして運動や睡眠、入浴などの生活習慣も関わってきます。最近基礎体温を高める健康法を聞いたことはないでしょうか?基礎体温が低いより高い方が免疫力の働きやすくなります。基礎体温を高めていくためには運動や入浴習慣などの日頃の生活習慣や食生活、全てが関わってきます。

 

ヨガのポーズや呼吸法などによって適度に体を動かし、体熱を作る力を育むことは免疫力をサポートしてくれますし、古来から呼吸法には呼吸器の浄化の役割や機能を高める効果があると言われています。

 

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ヨーガを行う習慣ができることによって、生活習慣そのものが見直されたり、食生活に変化が生まれたりすることで結果的に免疫力が高まり風邪を予防することにつながることも多いように思います。

 

そして肉体的な疲労だけでなく精神的な疲労やストレスは免疫力を低下させる大きな要因です。ストレスの根源をすぐになくすことはできなくても、その蓄積を減らすことだけでも肉体的、免疫力という点では大きな助けになるのではないでしょうか。ヨガをしている時、ヨガスタジオいる時のリラックスした穏やかな時間はその時だけでなく、それ以外の時間へと波紋が広がってくれると思っています。

 

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ヨガだけで風邪を予防し免疫力を高めることができるか?と聞かれれば、素直に「はい」とは言えません。しかしヨガはヨガをしている時間だけでなく日々の生活にも影響を与え、その変化は大きな助けになるはずです。マットの上のヨガを続けながらもマットの外での生活の中でヨガを見つけてみてくださいね。

 

それでは、安全で快適なヨガを!

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