YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2016.11.21

出来ないポーズは多少無理してもやった方がいいの?それともやらない方がいいの?

ヨガを続けていくと、ちょっとむずかしいポーズにチャレンジする機会がありませんでしたか?とてもできないな・・・と思っていたポーズであっても、長年ヨガを続けていくと行う機会がくるものですし初めて行う時はキツイ!と感じることもあるでしょう。ヨガのポーズを行う時に「キツイな」思いながら行うのは良いのでしょうか?

 

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ポーズに辛さを感じる要因として考えられるのは大きく2つ。柔らかさと強さ、という点です。

 

今の自分自身の体の関節が動く範囲以上に大きく動かす必要のあるポーズに挑戦すれば「キツイ」と感じるでしょう。関節の動きを大きく、可動域を広げようとするならば、その関節周囲の筋肉の柔軟性を高めていく必要があります。柔軟性を高める過程で筋肉を伸ばすことは助けになりますが、そのときの感覚は人によって全く異なります。

 

同じ位伸ばしたとしても心地よく感じる人もいれば痛いと感じる人もいます。あまり強く伸ばせば筋肉を怪我することもあるでしょうし、弱くても柔軟性は高まりにくいかもしれません。関節の可動域を広げていく段階には、筋肉を伸ばしているというある程度のテンションが必要な時もあると思います。

 

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その伸びを筋肉部分に感じているか、関節や骨に近いところに感じているか、という点も大事なことです。骨に近いところに伸びる感覚はある時は筋肉というよりは腱や靭帯を伸ばしている可能性があります。腱や靭帯はあまり伸びる構造は持っていませんので、強く伸ばしても後々の痛みにつながることもあります。

 

そしてもうひとつの強さ、いわゆる筋力です。ポーズの中には柔軟性だけではなく筋肉の強さ、筋力を必要とするものもあります。例えば腹筋やスクワット、マシンを使ったトレーニングなど何かしらの筋力トレーニングを行ったことは誰でもあると思います。その時「キツイ」と感じたのではないでしょうか?ポーズを行う時に必要な筋力が身につくまでは「キツく」感じるでしょうが続けていかなければ強さは身につかず、続けていくことで少しずつ楽になってくるはずです。

 

 

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しかし翌日に少し筋肉痛が残る程度でしたら良いですが、数日間筋肉痛が続いたり筋肉に火照る感覚がある時は急激に筋肉を使い過ぎなのかもしれません。強さを身に着けていくにも段階を経て行ったほうが体には負担が少なくなるでしょう。筋肉は伸び縮みする性質があり、どちらも意識的に行うことができます。ポーズの中で筋肉を伸ばしたいのか、縮めたいのか、そのはたらきをじっくりと感じてみるのもいいかもしれません。

 

 

新たにヨガのアーサナを取り組んでいく過程には少し「キツイ」と感じることもあり必ずしもそれが悪いこととは思いません。柔軟性や強さは体を日常生活で健康的に、安全に動かしていくためにも必要なものです。

 

しかし人の体にはそれぞれ個性があり、全ての関節の動きの大きさ、筋肉の伸び縮みの柔軟性や強さも違っています。ひとつのポーズに取り組んでいく過程もみなそれぞれ違っていて当然です。「キツイな」と感じながらも、自分自身の体をどのように動かしているのか、しっかりと感じて行うことは、怪我をすることなく自分の体をもっと自由にしていくためには大事なことではないでしょうか?

 

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それでは、安全で快適なヨガを!

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