YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガ解剖学 2016.04.11

体幹って何?

一昔前のトレーニングといえば、腕立て腹筋うさぎ跳び。。。というイメージの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

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最近は科学的なデータも豊富で身体の構造、機能面から効果的、効率のよいトレーニング方法が生まれてきています。体幹トレーニング、なんて言葉を聞いたことあるでしょうか?アスリートなどが取り入れていることで一般的にも馴染みのあるトレーニング方法になってきたのではないかと思います。

この体幹、どこを指す言葉なのかご存知でしょうか?

体の幹と書いて「体幹」。部位で言えば体の中で頭と手足を除いた部分、いわゆる胴体の部分をさします。胸やお腹、肩甲骨周りや背中、おしりなどは体幹の一部ということです。

私たち人間は2本足で立ち、腕から指先を自由に動かせるようになったことで他の動物にはない進化をとげてきたともいわれています。その自由な手足の動きを可能にするためには、体幹にある骨盤や脊柱といった体を支える土台、柱となる骨格構造は重要です。

 

体幹

そして体幹には折り重なるように多くの筋肉があり、手足が動いても体幹が安定するようはたらいています。その筋肉は表層と深層にわけることができ、とくに深層にある筋肉にアプローチする方法が体幹トレーニングではよく用いられているようです。

その深層にある筋肉よりもっと内部には何があるのでしょうか?

体幹には3つの腔(くう)があります。「腔」、いわゆる空間です。体幹の内部には空間があるのです。その空間は横隔膜によって上下にわけられています。横隔膜より上の空間を胸腔(きょうくう)、下の空間を腹腔(ふくくう)と呼びます。そして腹腔は骨盤内部の骨盤腔(こつばんくう)とつながっています。胸腔には肺や心臓、食道などがあり、腹腔には胃や肝臓、大腸や小腸、骨盤腔には子宮や膀胱などがあります。体幹は内臓器の収まっている場所、ともいえます。

胸腔は胸郭と呼ばれる骨に包まれていますが腹腔の周りは守ってくれる骨はありません。腹腔内の内臓を包む膜、腹膜の中の内圧を腹圧と呼びます。腹圧を適度に保ち内臓器を守る役割も体幹の深層にある筋肉は担っています。

この腹圧が弱ってしまうと風船がしぼむように腹腔が潰され内臓器のはたらきにも影響が及んでしまうかもしれません。内臓器が正常にはたらくことができなければ様々な不調の原因にもなり、そして体幹の筋力が弱まることは体幹にある骨、脊柱を守る力も弱くなることにつながり、反り腰や猫背などの姿勢の変化が起こってしまうかもしれません。

 

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現代の私達の生活は昔に比べ歩く時間も運動量が少なくなりがちです。体を動かすときには必ず体幹の筋力も使いますから、運動量そのものが少ないことは体幹の筋力が弱まることにもつながるでしょう。それを補うために様々な体幹トレーニングなどを取り入れるのは一つの方法です。しかし必ずしも難しいトレーニングや様々な用具が必要か、と言えばそうではないと思います。

呼吸をするとき、とくにヨガで行うような深い呼吸、様々な呼吸法を行っている時はこの体幹の深層にある筋肉もはたらいています。むしろこの筋肉が働いてくれるからこそ呼吸はより深く行われるようになっていきます。

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体幹の筋力を保つというのはアスリートのパフォーマンスを高めることやスタイルを維持するだけでなく、良い姿勢を保ち体に余計な負担を増やさないためにも大事なことです。

そして体の内部、内臓器のはたらきを保ち健康を維持する助けにもなってくれます。とはいえ触ることのできない体の内部にある筋肉を感じることはなかなか難しいものです。

ヨガを通して体の表面ではなく内部、深層にある筋肉がはたらく感覚も探してみてはいかがでしょうか?

では、安全で快適なヨガを!

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桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳にてポーズの取り方や、季節の過ごし方を提案・監修する。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコースで指導をする。
現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

 

 

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