ブログ,コラム,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2017.08.21
身体で感じるヨガと頭で考えるヨガの違い
みなさんはどのようにヨガを実践されていますか?
一般的にヨガと呼ぶとポーズを思い浮かべますね。ヨガの歴史からその系譜をみると、ヨガにも様々な種類があります。ヨガの全てがポーズや呼吸法を行うわけではありません。
マントラと呼ばれる聖典をとなえることや慈善的な行為を行うこととのものがヨガであったりします。ヨガを続けていくと哲学的なことも学ぶ機会を持つ方も多くいると思います。
体を通して行うことと頭で考えること、そこには何か違いがあるのでしょうか?
ヨガのポーズや呼吸を行っている時は体で感じている時間でもあります。
人の感覚、五感は様々な情報を受け入れ、そして処理することを繰り返しています。ただ感じているだけであるならば、そこに思考は生まれてきません。
ただ感じるままにしているだけ。その感覚によっては体の生理機能がなんらかの反応を示すことはあるでしょうが、そこにも思考はうまれていないはずです。
しかし、ポーズをしているときでも、例えばなんか集中できないな、とかお腹空いたな、とか感じたことを頭の中で言葉にしていませんか?その感じたことをさらに判断したり、それからの行動をどうするか考えたりしてしまうこともあります。
ただ感じるままにいること、今のそのままでいることには時間も練習も必要です。
そしてヨガの哲学的を学び、その真理を学ぶこともヨガのひとつです。思考を重ねていくことでその真理にたどり着くには、多くの智慧を学び自分の中でも実践し、様々なことを受け入れ癒していくことでしょう。
思考、は脳内で起こっていることです。脳は人間の生命システムの司令塔であり、人間を人間たらしめる理性の座でもあります。その脳内のはたらき、考えることによって脳内の状態が変われば、そこから発せられる指令にも変化が起こるでしょう。
例えば、とても怒りを抱え攻撃的な思考があれば、肉体もいつでも攻撃できるような緊張状態になり得ますし、穏やかでリッラクスした思考であれば、肉体だけでなく行動も穏やかになり得る、ということです。
思考が変われば肉体も変わるでしょうし、肉体で感じることによって思考も変わる、と考えるのならば、肉体で感じるヨガも頭で考えるヨガも目指すところは同じなのではないでしょうか?
肉体を通して行うことも、頭で考えていくことも、その道のりには様々な壁があるかもしれません。肉体で感じた壁をこえていく時には考えることが助けに、考えていく中で感じた壁を超えていくときに体の感覚が助けになったりすることもあるでしょう。感じること、考えること、そのものがヨガであり、どんな方法であれヨガにはそのすべてに教えがあるように思います。人生がさらに満たされ、ハッピーになれるようにヨガのある生活を送ってみてはいかがでしょうか。
それでは、安全で快適なヨガを!
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