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ブログ,コラム,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2017.09.06

前屈する時腰が痛いのはなぜでしょう?

ヨガのクラスでは立ったり坐ったり仰向けに寝てみたり、いろんな姿勢で動いていきますね。前屈はどんな姿勢であってもよく行う動きではないでしょうか?みなさんは前屈のポーズ、アーサナは好きですか?

 

 

 

前屈をすると腰が痛い、というのはよく聞く話です。なぜ痛みが起こるのでしょう?解剖学的な面から考えてみたいと思います

 

体のどの部分を動かすと体を前に曲げる、前屈という動きになるのでしょう?前屈のときに動いている代表的な部位の1つは股関節。足の付根から動かす感覚のある方も多いのではないでしょうか?

 

そして上半身。前屈にも様々なやり方がありますが、背骨が少し前に曲がる動きは起きています。少なくとも前屈のときは股関節と背骨の動きが必要といえます。

 

前屈の時、背中を丸めていますか?

 

前屈をするときに背中を強く丸めるように前屈すれば、もしかしたら顔が足に近づくかもしれませんが背骨、特に腰には大きな負担になります。反対に股関節、足の付根から体を前に曲げようとして、背骨を反らせるようにすると腰や背中の筋肉が力んで腰痛の原因になります。前屈のときに背骨の動きを強調して行うような意識は腰周辺の負担になる、といえますね。

 

 

 

 

背骨だけでなく股関節からも前に曲げていくためには、体の後ろ側、背中や腰、お尻から足の後ろ側にかけての筋肉の伸びが必要です。もしこの伸びが充分でなければ前屈の動きを妨げますし、伸ばす、という感覚が痛みとして感じる方もいるでしょう。

 

腰や背中の筋肉が充分に伸びず痛みを感じる、というのは何となくイメージしやすいのではないでしょうか?しかし腰が痛いから腰の筋肉が硬い、というだけではありません。

 

筋肉というのはいくつかの筋肉と共同ではたらき、その筋肉も筋膜などを通してつながりがあります。腰に痛みを感じるときであっても、その要因は足の筋肉の伸びが充分でないことから起こることもあります。伸ばすことが苦手な部位であっても、心地よく伸ばす感覚の中で繰り返し続けることは柔軟性を高める助けになります。適度な柔軟性が身につけば、前屈時の腰痛も自然と和らいでくるはずです。

 

身体のどの部位の動きが得意なのか、筋肉の柔軟性も人それぞれで前屈のアーサナひとつをとっても十人十色な形、感覚があると思います。そしてその感覚も日々変化しているものです。参加しているクラスのヨガ新ストラクターのガイドに従いながらも、今の自分にとって最適な前屈、を探してみるのもいいのではないでしょうか?

それでは、安全で快適なヨガを!

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