コラム,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2018.07.26
ホットヨガのメリット、デメリットは?
みなさんはホットヨガをされたことがありますか?
最近はどこにでもホットヨガスタジオをみかけるようになり、ヨガがより身近に感じられるようになってきました。
はじめてのヨガはホットヨガという方も多いのではないでしょうか?
ホットヨガの良いところ、悪いところ、を身体の仕組みと言う面から考えてみましょう。
ホットヨガでは、スタジオの室温、湿度ともに高く設定して行います。
入っただけで汗の出てくる環境です。
この環境ですと体温、心拍数もあがり、血液循環も活発になるため、いわゆる代謝があがります。
例えば外気温の低い秋、冬に行えば、その代謝が活発になるのがより体感できるでしょうし、代謝が促進されることで冷えの解消につながる可能性もあります。
そして、筋肉への血流量も増えることで筋肉も温まります。
冷え切った状態より、温かい状態の方が筋肉の伸び縮み、動きやすさを感じると思います。
ヨガの動きの中でも筋肉の伸び縮みは盛んに行いますから、ホットヨガでは身体が動きやすい、柔らかく感じるというような感覚を感じる方も多いのではないでしょうか?
この感覚はメリットでもあり、デメリットでもあるかもしれません。
筋肉が動きやすい環境だからこそ、動かしすぎてしまうことも起こりえます。
ホットヨガを行っている最中は、全身が温まり室内も温かいので気づきにくいですが、ヨガを終えて身体の火照りが引いてきた頃、つい動かしすぎたり伸ばしすぎたところに、炎症が残り痛みと感じる事もあるでしょう。
外気の環境に助けられ動かしやすいからこそ、関節や関節周囲の組織に負担のかからないところで留まる、ということも重要です。
そして動きやすい、というのは肉体面だけでなく精神面でも言えることです。
外気温が暑い中でも汗を出し、体温を調節しているのは自律神経、特に交感神経のはたらきです。交感神経は心身を活動時に適した状態に促します。
自律神経の交感神経、副交感神経は24時間常に体内の様々なシステムを調整してくれています。
交感神経がはたらかなければ動きたくても動けない心身状態になってしまいますから、適度の刺激、はたらきを促していくためにホットヨガを行ない、身体のバランスを整えることにつながるでしょう。
しかしこの交感神経を働かせるために、体内ではノルアドレナリン、アドレアンリンというホルモンが分泌されています。
このホルモンが各臓器にはたらき心身を活動時に促してくれています。
しかしこれも過度になれば心身は緊張状態となり、疲弊してしまいます。
ホットヨガをしているときは、すっきりと元気だけれども、それ以外は緊張が強くてイライラ、ピリピリするような事が多かったり、果物や甘いものやコーヒーなどのカフェインがほしくなったり、手足先の冷えがあったり、というのがあるようでしたら、少し過剰な状態なのかもしれません。
ホットヨガは肉体的な負荷は比較的高い部類に入るヨガだと思います。
ヨガを行なう自分自信に疲労がたまっていたり、力を抜くことができない環境、精神状態にあるならば、時には休んだり、ゆったりと心身を緩ませるヨガのクラスを選ぶと言うことも良いのではないでしょうか?
ヨガは様々な流派、やり方があり、どんなものでも目指すところは同じのはずです。
その道のり、方法が少し違う事で、個々特徴のある私たちの心身状態に合うものが必ずあるはずです。
ホットヨガしかされたことないという方は、それ以外のクラスを
ホットヨガをしたことないと言う方は、ぜひホットヨガも体験してみてくださいね。
では、安全で快適なヨガを!
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