松本くらのコラム,コラム 2019.12.18
クラニオセイクラルバイオダイナミクスが伝える、身体の可能性
[鎮まり、深くゆるむ ということ]
・身体が楽になった。気持ちも穏やかになった。
・自分の身体をより内側から見ることができ、本来のダイナミクスを感じられました。
・深いリラックスをして、元気が湧いてきました。身体を休めるという感覚を味わって、とても気持ち良かったです。
・とても静かで落ち着くことができた。悩んでいたことで自分を責めていたけど、悩みも自分も受け入れることができた。
これは、クラニオのセッションを受けた方たちの感想です。
[リラックス]は語源を意識して直訳すると、「ふたたびゆるんだ」という意味になります。
「ラックス」だけでも「ゆるんだ」という意味があるのに、なぜ「リ(ふたたび)」を付けるのでしょうか?
それはおそらく、時間のない‘原初の意識’にふたたび戻るということを意味しているのだと思われます。
(上野圭一著「ナチュラルハイ文庫版」127P)
いまだ自他の区別があいまいで、宇宙と自分、他者と自分が、ぼんやりと一体化していた‘原初の意識’へと再び戻る時、ヒトは芯から安心し、ゆるむ…クラニオは、言葉で表し切れない、そんな身体感覚の世界です。
[ニュートラル]
この身体感覚をセッションの中に招き入れるために、クラニオの施術者は「ニュートラルになり」、セッション中「ニュートラルであり続ける」ことを目指します。
つまり、「うまく行くかな?」「身体効果はあるかな?」など[自分から発する想い]を一旦横に置き、「起きて来ることすべて、起きないままのすべて、全部OK」という感覚と共に居続けます。
こうした[先に信頼し、信頼に自分を明け渡す]施術者のアクチュアルな在り方が、その場を、安心して委ねられる意識場へと整え、セッション全体を支える絶対的な基盤となります。
ニュートラルのなかに我が身が収まった時、見え触れる世界は境界線が薄れ、別々である意味を失い、私もクライアントも、ひとしく[いのちの現われ]になります。
[すべて許されてそこにあるもの]となり、場全体が[在り在りとそれしかない]感覚に満たされ、クライアントは自ずと深いリラックスに入って行き、その時々の必然の気づきを得ます。
・息をするのを忘れるほど、深い呼吸にシフトした。
・皮膚の境界線がぼやけて、周りの空間へと広がって行った。
・施術者がいるのかいないのか、判らなくなった。
などの身体感覚の他、身体が自ずからより自然なバランスへと調整する、自己治癒のプロセスを感受するケースも、しばしば起こります。