YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2017.03.13

40代でヨガをはじめる人が知っておきたいカラダのこと

前回に続いて、年代ごとのカラダとヨガの付き合い方について。今回は40代について考えてみたいと思います。

40代と聞くとどんなイメージでしょうか?

今よりもっと平均寿命が短かったころは40代と聞けば高齢者というイメージが強かったでしょうし、現在でも介護保険料は40代から払い始めますから、何となく「老いる」ということを意識させられてしまいますが、近年の40代は若々しさを保ちながら、それまでとは違う魅力がでてくる年代のようにも思います。

東洋医学においても、女性の40代は白髪が出始めたりとカラダの衰えが見える頃。男性もピークを過ぎ、髪や歯が弱くなったりと、加齢による変化が肉体的に現れてくるとき、と考えています。

40代に入ると多くの人が自分自身の健康状態に意識を向けます。特に女性は、結婚や出産があったり、30代から肉体の変化を感じることが多いため、必然的にカラダへの意識を持っている方が多いですが、男性は40代に入ってからカラダのトラブルをきっかけに健康への意識を向ける方が多いように思います。今まで通りにはいかない40代、男性の厄年が40代にあるというのも納得です。

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女性にとって40代は女性ホルモンの分泌が減少し更年期に近づいていく年代です。そして、この更年期は男性にも起こることです。ホルモンの分泌の変化により肉体的にも、精神的にも様々な変化が起こり、人によって数年にわたって辛く感じる方もいます。この変化は誰にでも起こることであり、悲観するものではないと思います。

カラダの機能を調整しているホルモン分泌が変化しているのですから、肉体、体調も変化して当然です。それを我慢しよう、止めようとするほうが不自然なことです。

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私より長い経験のあるヨガ指導をされている方と話していると、その多くが40代頃からセルフプラクティスに変化があったことを言います。心身の変化が起こることが普通、という年代なのではないでしょうか。例えば、肉体的に衰えを感じるならば日々のヨガのスタイルだけでなく、食事や生活習慣などの工夫が必要になるかもしれません。

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年齢ともに移り変わる肉体とどう付き合っていくか。カラダの変化も取り巻く環境も人それぞれですから、その受け止め方も人によって違ってきますが、ヨガの時間はその変化そのものを感じていく時間になってくれると思います。

 

もちろん筋力や柔軟性など、肉体的な若さを保つことにもヨガは大きな助けになりますし、ポーズによっては脳内の下垂体へ影響しホルモン分泌の変化を穏やかにしてくれたりする効果を言われていますので、いわゆる更年期に起こりやすい心身症状を軽減することにもつながるでしょう。

 

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そして、ヨガをしている時間は、今までにない自分自身のカラダと心の変化を客観的に少し見つめることができる時間になると思います。ヨガをしている時は存分にゆったりと、頑張るだけではない時を過ごすことを選択してもいいのではないでしょうか?カラダの余計な緊張が緩めば心の緊張も緩みやすく、ちょっとした変化にも気づきやすくなるはずです。

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加齢による変化というものは、必ず誰にでもやってきます。繰り返し行うヨガだからこそ、今までできたことが少し負担に感じていることに気づきやすいのかもしれませんし、そこを無理しても怪我につながりかねません。近年の平均寿命を考えれば、40代はまさに折り返し。若い頃はできなかった成熟した楽しみが、その後の人生に待っているはずです。ヨガは、そのための準備を始める入り口に最適なのかもしれません。

 

それでは、安全で快適なヨガを!

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