YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガ解剖学 2016.02.23

ヨガで内臓を柔軟にするってどういう意味?

ヨガのアーサナ(ポーズ)の一つ一つに身体に対して様々な効能があると言われています。

これは受け継がれてき経験からくるものでもあり、最近では様々なヨガの身体への影響の研究からも明らかになってきていることだと思います。

その効果は、カラダの骨や筋肉などの表面的なものだけでなくもっと内部、内臓器へもはたらきかけます。

例えば、ねじりのポーズは内臓器、特に消化器のはたらきを助け、調整する効能があると言われています。

一言に内臓器と言ってもそれは消化器以外のたくさんの臓器をさします。

それら内臓器の働き、役割とは一体なんなのかまず考えてみたいと思います。

胃 まっこイラスト

 

ヒトが生きていくために必要なもの

ヒトが生きていくためは何が必要ですか?と問われたら、どんなことを思い浮かべますか?

生きるため、生命と保つために必要なことを行ってくれているのが内臓器です。

例えば、生命を保つためには最も大事ともいえる呼吸を行うのが呼吸器系。

そしてヒトは食べることも必要です。

食べて消化して必要な栄養を吸収するのが消化器系。

体内の老廃物などを排出する泌尿器系。

子孫を育む生殖器など、まだまだあるたくさんの内臓器が生きていくために必要な役割を休むことなく担ってくれています。

その内臓器の働きに異常がおこれば体調の変化やなんらかの疾患の原因となるなど、健康を脅かすことにつながりかねません。

食べる人まっこイラスト 

 

筋肉に働きかけることは内臓器を温めて柔軟にする

内臓器の働きの異常、といえば重大な病のようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、これは日常的によく起こることでもあると思います。

例えば、血液の循環が悪くなるとカラダの冷えや代謝の低下、筋肉の凝りなどの原因になるという話は誰もが聞いたことがあると思います。こういったことは内臓器のはたらきにも言えることです。

内臓器は胸膜(きょうまく)や腹膜(ふくまく)と呼ばれる膜に包まれ、その周囲には筋肉があります。内臓器の中には筋肉を持つものもあり、膜の中の内臓器にも血液の循環が必要です。

トリコナ―サナ まっこイラスト

腕や足を動かす筋肉と同じように、内臓器を動かす筋肉も冷えて硬いよりは、温かく柔軟に富むほうが良いのは同じです。

なんらかの原因でその循環が弱まれば、冷えや筋肉の緊張から内臓器の動き、働きに影響が起こりやすくなるでしょう。

また反対に内臓器の動きが弱くなれば、血液循環も弱まりさらに冷えやすくなる、といった悪循環の状況がうまれやすくなります。

 

ポーズで内臓器の循環を高める

ヨガの呼吸やアーサナ(ポーズ)には胸や腹部といった内臓器のある部分を積極的に動かすものも多くあります。

その動きにより内臓器の動きを助け循環も高まる、ということは私たちが生きていく上で必要な機能を助けることにつながります。

日々の生活の疲れや生活習慣からいつの間にか内臓器に負担をかけ、自覚がなくともそのはたらきが弱くなっていることも珍しくはありません。

今現在感じる不調がなくとも、それが将来なんらかの疾患の原因にならないとは言えません。

ヨガを通して体の表面だけなく内臓器の働きを整えることができれば、ということは体の健康そのものを保つこと、より健やかな状態に導くことにつながると思います。

それでは、安全で快適なヨガを!

YogaBody

メールで学ぼう!ヨガとカラダ。 メールで学ぼう!ヨガとカラダ。

身体にインタビュー!?
ヨガのポーズで身体は何を考えてる?
骨や筋肉の気持ちがわかる全10回のメール講座

関連するコラム