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コラム,ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2018.01.09

パシャーサナやマーラーサナでかかとを床につけるには?

ヨガのアーサナにはいろんな体位で行うものがあります。

坐位、坐って行うアーサナの中でも様々な坐り方がありますよね。

みなさんはパシャーサナ、マーラーサナというアーサナを行ったことがあるでしょうか?

これらのアーサナはいわゆるしゃがんで行うアーサナです。

 

 

しゃがむ、そしてかかとを床につけることは多くの人にとって難しい坐り方のひとつです。

このしゃがむ、という動きを身体の仕組み、解剖学的に考えてみたいと思います。

 

まずどんな坐り方であっても、立っているところから坐ろうとすれば、下半身、股関節の動きが不可欠です。

前屈のアーサナと同じような、股関節の深い屈曲という動きがあって足を折り曲げ坐ることができます。

 

例えば、仰向けに寝ている姿勢から、両膝を曲げ、膝を胸の方へ引き寄せて両腕で抱えるアーサナがあります。

このアーサナも股関節、膝を深く曲げて行うアーサナのひとつ。この姿勢を向きを変えてみれば、しゃがむ姿勢に似ていませんか?

 

寝ている時に股関節や膝を深く曲げることが苦手な人は、しゃがむ姿勢も苦手に感じるでしょう。

深く曲げていくためにはお尻から太ももの裏側やふくらはぎの筋肉の伸びも重要になります。

少しずつ、股関節や膝関節の動きを柔軟にしていくようにしましょう。

 

そしてしゃがんでかかとを床に降ろすためには足首の動きが必要です。足首周りにはたくさんの関節があり複雑な動きを支えています。

そのうちのかかとを床に降ろす動きのためには、ふくらはぎからアキレス腱の伸びが必要です。

アキレス腱とはふくらはぎにある筋肉の腱の部分を呼びます。有名な名前ですよね?

 

 

ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の伸びが苦手な方はかかとを床に降ろす、という動きが難しいはずです。

前屈のアーサナなど、足の裏側を伸ばす動きの中でもふくらはぎやアキレス腱の伸びを意識するのは助けになるでしょう。

 

そして膝から下の裏側、ふくらはぎにある筋肉が伸びながらも、膝から下の前側、

すねにある筋肉は強く縮むことでしゃがんだ姿勢を保ち後ろに倒れないようにバランスを保つ必要があります。

柔軟性だけでなく筋肉の強さも身につけていくことでパシャーサナやマーラーサナというアーサナの中での安定した土台が得られます。とても難しいアーサナですね。

 

元々日本人は床に坐る生活が基本でしたし、和式トイレが普通でしたからしゃがむことはそれほど困難でなかったはず。

しかし現代は椅子の生活、トイレも洋式のものが一般的ですから、坐る機会が減り、下半身の関節の柔軟性や強さはその頃より失われていても何の疑問はありません。

 

ヨガを行う時間を通して床に坐る、しゃがむという動きを行っていくことは、下半身の柔軟性や強さを取り戻す助けになるでしょう。

そして下半身の安定は上半身、身体全体の安定にもつながります。

生活環境の中であまり床に坐る、しゃがむという動きを行う機会の少ない方がヨガのアーサナを通して、実践してみてくださいね。

 

では、安全で快適なヨガを!

桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳のポーズ提案・監修者。 臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコース という全米ヨガアライアンス認定指導者養成コースを開発し、ヨガの指導者を育成する。
現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

 

 

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