YogaBodyコラム COLUMN

コラム,ブログ,ヨガと体のQ&A 2017.07.24

陰ヨガとリストラティブヨガって何が違うの?

ヨガスタジオのクラススケジュールをみると、様々なヨガのスタイルがありますね。
活発に動くクラスもあれば、ゆったりと動くクラスもあります。

ゆったりとしたスタイルの中に陰ヨガ、リストラティブヨガというものがあります。

みなさんは受けたことがあるでしょうか?

あまり動かないクラス、というようなイメージを持っている方が多いと思いますが、この2つのクラスに何か違いがあるのでしょうか?

 

 

陰ヨガとリストラティブヨガの似ているところは、1つのポーズに時間をかけて行うことです。
陰ヨガでは1つのポーズに3〜7分ほど時間をかけて行います。時にはもっと長いこともあるでしょう。

 

陰ヨガの目的の一つに結合組織にはたきかける、という点があります。
一つの動きの中では筋肉の伸び縮みが生まれます。
多くのヨガのスタイルでは、体の柔軟性を高めるためにこの筋肉の伸びを感じていきます。

 

 

陰ヨガでは特に、その筋肉を包む筋膜や関節の骨と骨をつなぐ靭帯、骨と筋肉をつなぐ腱などにはたらきかけていきます。
筋肉よりも繊細な結合組織にはららきかけますので、一つのポーズにも時間をかけて丁寧に行っていく必要がある、とも言えますし、それだけの時間をかけなければ効果も得られにくいという面もあります。

 

そして東洋医学の概念でもある気の流れ、経絡にも働きかけることを目的にしています。
経絡がどこを流れるのか、ということは様々な考え方がありますが、その説のひとつに結合組織内の水分の循環とともに流れる、という考えもあります。

 

 

結合組織に働きかけながら経絡にも働きかけることで、体の内外へと様々な効果を得られるのかもしれません。

そしてリストラティブヨガは、1つのポーズに5〜20分かけていきます。
陰ヨガよりもっと長い時間です。
リストラティブヨガの目的は心を開くこと。
肉体的に深いリラックスの状態から、精神的なリラックス状態へと導いていきます。
精神的な緊張から解放された肉体の様々な反応、効能は多くいわれています。

 

肉体的なリラックスを得るために、リストラティブヨガでは様々な道具、プロップスを用いていきます。
このプロップスの多様性は陰ヨガとの違いになるのかもしれません。

 

 

そしてリストラティブヨガでは、20分ととても長い時間一つのポーズに止まっていても、肉体に負担にならないように、つっぱり感や圧迫や緊張感などを取り除いていきます。
深いリラックスに入っていくためには、テンションのない楽な姿勢を探していくことが重要です。

この点も陰ヨガとの一つの違いかもしれません。
結合組織に働きかけには一定の時間張力を発生することが必要とすることが知られています。
陰ヨガのポーズの中では無理のない中で適度なテンションを感じることが大事になります。

 

陰ヨガもリストラティブヨガも、心身の心地の良い状態を探し、ゆったりと過ごしていくという点では変わりありません。

目的の違いから、その道のり、取り組み方に違いはあります。
その日、その時の自分自身の状態によって選んでみるのもいいのでしょうし、両方のスタイルを組み込んだ練習を行ってみるのもいいのかもしれません。

 

では、安全で快適なヨガを!

桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳のポーズ提案・監修者。 臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコース という全米ヨガアライアンス認定指導者養成コースを開発し、ヨガの指導者を育成する。
現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

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