YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2016.03.14

西洋的、東洋的解剖学の違いとは?

ヨガのトレーニングを受けたり、解剖学を学ぶとき、西洋と東洋という言葉はよく耳にする言葉です。単純にヨーロッパやアメリカなどを指す西洋、日本を含めたアジアやアフリカなどを指す東洋という地域を意味する言葉といえばそうなのですが、西洋的・東洋的というよな言葉のようにもう少し広いイメージも連想される言葉です。

ではその西洋的と東洋的な解剖学、人間の体の観方、身体観はどのようにちがうのでしょうか?

例えば西洋医学と東洋医学、この2つを照らし合わせるときによく使われる表現に西洋医学は「病」を治し、東洋医学は「人」を治す、というのがあります。

現代の医学の中心は「病」を治す西洋医学。様々な検査方法から科学的な分析、エビデンスをもとに病の原因を特定し、その原因を排除するために薬や外科的処置を施し治療していきます。その検査方法や治療法は科学の進歩とともに目覚しい変化を遂げています。

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解剖学においても人間の身体を切り開きそこに存在するものの構造や機能を研究されてきました。私達の内臓器がどこにあってどんなはたらきをしているのか、関節の構造がどうなってどう動くのか、それがわかっているのもこの西洋的な解剖学の研究のおかげと言えます。

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対して「人」を治すという東洋医学は、病を起こしているその人に着目します。病の原因を外部環境だけでなく内部環境、心身のバランスの乱れにもあると考え、その乱れを整えることでヒトの免疫力、自然治癒力を高めることでその人自身が病を治すように促していきます。そして心身というように心のはたらきも実際にある肉体にも影響し、また実際には存在しなくとも機能があるものも含めて人体と認識しているのが特徴的です。

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中医学で言う「気」や「経絡」「ツボ」、インドの伝承医学でいう「プラーナ」「チャクラ」というものも科学的には存在しないけれども機能的には存在しているもの、と言えるのではないでしょうか?それらすべてのつながりを含めての体としています。

 

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wikipedia 「経絡」より

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ヨガのアーサナや呼吸法を実践するとこのどちらも身近に感じることがあるのではないでしょうか?関節や筋肉のはたらきをアーサナの練習を通して知ったり感じることもあるでしょうし、科学的な根拠は説明できないけれども感じるもの、例えば自分の体に満ちるエネルギーを感じたり、体の部位と部位、そして体と心のつながりを感じたり、その感覚は人それぞれだと思います。そしてそのどちらも大切なことなのではないかと思います。

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インドにおけるヨガの指導や伝統的な指導法を守るスタイルのヨガでは解剖学、西洋的な身体観にはあまり触れることはないと思います。ヨガを中心に生活し、自身の体を通して感じ日々練習を行っていけばそのような知識を得る必要もないのかもしれません。しかし現代の生活の中で仕事や家事をこなし社会の役割を担いながらの生活の中で同じものを得るのはとても険しい道のりかもしれません。

どこか無理をして負担を感じながら行っても長くは続かないものです。西洋的、東洋的な身体観をうまく自分の中に取り入れながらヨガや日々の生活を送るのも、古代から伝わってきた先代の智慧や経験を現代の生活に適応させたスタイルと考えてみてもいいのではないでしょうか?

では、安全で快適なヨガを!

 

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桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳にてポーズの取り方や、季節の過ごし方を提案・監修する。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコースで指導をする。
現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

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