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ブログ,コラム,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2017.11.07

太陽礼拝をする意味を解剖学的に考える

太陽礼拝という決められた順番でポーズ、アーサナを行う一連の流れを知っているでしょうか?

 

 

少し違いはあっても、様々なヨガの流派で行われる一つのシークエンスです。

太陽礼拝の動きには太陽の動きと同じく、1年の時の流れによる変化を表現しているといわれています。

多くのヨガクラスでも取り入れられるこの太陽礼拝、スーリヤナマスカーラという動きを解剖学的にも考えてみたいと思います。

 

太陽礼拝には身体の様々な部位の動きを含むアーサナが続いています。特に身体を支えている部位、骨盤から背骨、股関節から足にかけての動きは多く入っています。

 

普段の姿勢でも骨盤から背骨は身体の土台、柱となり体を支えている場所です。

 

     

 

その動きが妨げられれば日常の生活の動きに不自由さを感じるかもしれません。

そして2本足で立ち、歩く私たちにとって股関節や膝、足首など足の関節の動きが自由に動くか、というのは重要です。

身体を支える足の動きに変化があれば、身体の支えにも変化が生まれ、姿勢や日常動作にも影響が生まれるでしょう。

背骨や足の関節の動きは私たちの身体にとって重要なものと言えます。

 

 

 

太陽礼拝では背骨を反らしたり丸めたり、上半身を前に倒したり、起こしたり、

体の前後の動きの中で、脊柱や股関節の屈曲や伸展と呼ばれる、背骨や骨盤、股関節の動きや膝や足首までも積極的に動かしています。

私たちにとって重要な身体を支える骨格の動きの柔軟性を高め、そこを動かす筋肉の強さを身につけて身体の軸を安定させる助けになってくれるはずです。

 

そして逆に日常ではあまり使わないような動きも入っています。腕で身体の重さを支える動きはその一つ。

 

 

普段の生活では腕の自由な動きによってかなり助けられていますがそこまで重いものを支えることは少ないですよね?

仮に片腕に何かのトラブルが起こるだけでも私たちの生活はかなり不自由になります。

自分の身体の重さを支えていくことで肩や腕の関節の動きや筋力を維持していくことにもつながりそうです。

 

そして太陽礼拝を何回か行うだけでも身体が暖かくなりませんか?

太陽礼拝の動きは呼吸とともに行います。呼吸のリズム、吸う、吐くというタイミングに体の動きを合わせて行っていきます。

息が切れることなく、呼吸とともに動くことは全身の血流を助け、代謝を高める助けになるでしょう。

 

 

呼吸が止めて行う動きは身体に緊張を生みやすくなり、怪我や代謝の妨げにつながる可能性もあります。

しかし自分自身の呼吸のリズムに身体の動きを合わせるというのは頭ではわかってはいても難しいものです。

動きに慣れるまでは呼吸の数を増やしたり、動きを軽減しながらならせていくのもいいと思います。

 

呼吸のリズムを保つ、というのは精神的な安定にもつながってきます。

走っている時や興奮している時は早い呼吸で一生懸命息を吸おうとしますよね?反対にゆっくり吐いている時は身体の力が抜けてくるような感じがしませんか?

そのどちらでもなく、吸う息と吐く息が等しい状態を保っている時は、力が入りすぎず抜けすぎず、心身ともに安定している状態へと導いてくれます。

 

太陽礼拝は肉体的にも精神的にも、様々な変化を与えてくれるはずです。例え1回でも毎日行えばその効果、影響を誰でも感じられるのではないでしょうか?

まだ太陽礼拝を体験したことのない方はクラスの中で少しずつ動きを覚えてみてくださいね。

一度覚えてしまえばどこでもできる、というのも太陽礼拝の特徴のひとつ。日々の生活の習慣に取り入れてみるのもオススメです。

 

それでは、安全で快適なヨガを!

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