YogaBodyコラム COLUMN

コラム,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2018.04.12

解剖学を学ぶとヨガのポーズに変化が出るのでしょうか?

 

ヨガスタジオではレギュラークラスだけではなく様々なワークショップが催されています。
その中で解剖学に関係するもの、ヨガ解剖学のワークショップはたくさん見かけます。

ヨガインストラクター養成講座でも必ず解剖学の時間がありますよね。
解剖学を学ぶことはヨガを行うことにとって必要なことなのでしょうか?

 

 

ヨガの発祥の地、インドでヨガの解剖学を伝えている、というのはあまり聞いたことはありません。
伝統的な教えを守る流派であるほど、日々の実践を基本としています。

 

 

 

 

現代のヨガスタイルはスタジオに通い、ヨガクラスに参加するという方が多いのでしょうか?
週に何回かではなく毎日行い、その練習の指導を受け続けるというのが伝統的なヨガのスタイルであり、だからこそ知識として身体の仕組みを知らなくても、
ヨガのアーサナと呼吸を安全に続けることができる、ということなのだと思います。

 

今の自分にとって必要なアーサナを選んだり、そのアーサナをどのように行うのか、身体に無理なく行えているかどうかなど、
自分の感覚だけでは把握しきれないことも指導を受けることによって気づき、安全に、さらに良い状態へと身体を導いていくことができるのだと思います。

しかし現代の生活において、すべての人がそのスタイルを実行できるわけでもないことも現実です。毎日スタジオに通える人ばかりではありませんし、毎日家でヨガは行えても、指導を受けられるわけではありません。

だからヨガはできない、してはいけないのではなく、伝統的なスタイルを尊重しながらも現代のライフスタイルに適応した形に工夫して行う、
指導者の元で毎日の練習をすることはできなくても、アーサナの目的を理解し、安全に取り組むために解剖学を学び知識を得るという方法も1つの選択肢ではないでしょうか?

ヨガボディの授業風景

 

1つのアーサナの中でも身体の様々な部位が同時に動いていて、どの部位がどのように動いているのか、
またどのように動かす意識を持つのが今の自分にとって最適なのかということなど、アーサナの練習の中で指導は受けることができない方であっても、
解剖学を学び知識として得て、自分自身の練習の中での体感に大きな変化がう生まれることはたくさんあります。

 

私たちの身体には個性があります。

生まれつきのものだけでなく、生活習慣からくるものもあり、それは身体の動きの個性、癖などにもつながります。
その癖がアーサナの中で、ある部位の動きを妨げたり、長く続けていく上で身体の負担になってしまうこともあります。

それらを自分の感覚だけで見つけることは難しいですが、解剖学の知識を得ると、その癖を見つけたという経験のある方も多いのではないでしょうか。

 

百聞は一見に如かずではありませんが、単なる知識だけでなく、ヨガを通して実体験として解剖学的な知識を得ることは、ヨガを安全に続ける上で大きな助けになります。
安全にというだけでなく、例えばちょっとした癖でつい力が入っているのがわかっただけでいつもより楽にアーサナができた、なんてこともよく聞きます。

 

ヨガだけでなく、筋力トレーニングやストレッチでも、その筋肉の位置や働きを知ることで効果に大きな変化が生まれます。
ヨガをより楽に、より安全にヨガを行う。
多くの人にとって、解剖学を学ぶことがその助けになっているのだと思います。

 

 

ヨガを指導する立場の方にとっては、安全にヨガクラスを受けていただくために、最低限の身体の知識学ぶこと、なにより日々の練習によって経験することは必須です。

少し厳しい言い方かもしれませんが、ヨガによる心身へ期待できる効果をうたいながら、その身体の知識を学ぶ姿勢を持たない、
自分自身の身をもって経験しようとしないというのは、指導者として、プロフェッショナルとしての礼儀に反するのではないかともいえます。

 

指導しているわけではなく、自分が行っているという方にとって、ヨガには解剖学の知識が絶対必要ですか?と聞かれたら、いいえと答えます。

日々の練習の中で自分の感覚を培い、心身と向き合い長く続けられる人も多くいます。
でもそこに固執し、自分自身の身体に負担をかけ痛みを伴うよりは、ちょっとした知識、知恵に助けもらう楽な道を選ぶのも良いのではないでしょう。
何より身体への理解を深めると、ヨガへの理解へとつながり、その奥深さが面白く感じる方も多いのではないでしょうか。

 

では、安全で快適なヨガを!

 

桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳のポーズ提案・監修者。 臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコース という全米ヨガアライアンス認定指導者養成コースを開発し、
ヨガの指導者を育成する。現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

 

メールで学ぼう!ヨガとカラダ。 メールで学ぼう!ヨガとカラダ。

身体にインタビュー!?
ヨガのポーズで身体は何を考えてる?
骨や筋肉の気持ちがわかる全10回のメール講座

関連するコラム