YogaBodyコラム COLUMN

コラム,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2018.05.19

姿勢は直りますか?

みなさんは鏡で自分の立ち姿を見ることはありますか?

鏡に映った自分の姿勢を改めて観察してみると、色々発見があるものです。
姿勢の良い悪いに関わらず、ヨガを続けることで姿勢そのものに変化はあるのでしょうか。
解剖学的に考えてみたいと思います。

まず、姿勢とはからだのどの部位が作っているのでしょうか?
二本足で立つことを可能にしてくれている人間の骨格は、身体の中心にある骨盤と脊柱によって支えられています。
骨盤と脊柱は仙骨を介して連結していますので、その動きにも繋がりがあります。

骨盤を受け皿に、脊柱はS状のカーブを描いて頭蓋骨まで繋がっています。
このカーブがあることで、私たちの上半身は、柔軟な動きの中でも安定した姿勢を保つことができます。

Male musculature, artwork

脊柱と骨盤そのものに、重力のある地球上で安定的できる構造を持っていますが、周囲にある筋肉によって、より安定した状態を維持し、大きな動きをつくることもできるようになっています。

日常的な動作の中で、ある一定の動きや姿勢しかしないのであれば、その筋肉の緊張にもアンバランスが生まれ、結果的に脊柱や骨盤の位置の変化、いわゆる姿勢の変化に繋がることも多くあります。

ヨガのアーサナ、ポーズの中では、前後左右、そして上下とあらゆる方向に身体を動かしていきます。
その中で、脊柱や骨盤を支える筋肉を動かすことにより、筋肉の緊張の緩和だけでなく、筋肉を動かすことで強さを得ていくことは、結果的に姿勢の改善につながるでしょう。
そしてヨガのアーサナとともに行う呼吸は、脊柱そのものを支える筋肉を活性化し、脊柱を支える助けをしてくれます。
この支えは姿勢に大きな変化をもたらします。

例えば、猫背という姿勢は背中の上の方が丸まっている姿勢です。
猫背だからと背中の筋肉を使い、肩甲骨を寄せるように胸を張る、という考えもあります。
しかし丸くなってしまう原因の1つに、身体の前側の筋肉の緊張もあります。
猫背の人の多くは、胸の奥にある筋肉の緊張から肩甲骨から肩が前に引っ張られ、結果的に背中が丸くなっています。
日常生活では腕を前にして行う動きが多いですから、その疲労の蓄積からなることも多いでしょう。

ヨガの動きの中で身体の前を伸ばす、というのは前側への引っ張られる力からの解放される心地よさとともに、胸が開いた、というように姿勢が変化することを感じた方も多いのではないでしょうか?

そして、他の猫背の原因に腹圧の弱さというものもあります。
腹圧というのは腹筋だけでなく、内臓器や内臓器を包む膜そのものの強さも含んでいます。
内臓器を動かす筋肉の弱さから腹圧が弱まり、姿勢が変化している人も多くいます。
呼吸を通して、脊柱を支える筋肉とともに内臓器まで動かすことは、身体の内部からの支え、腹圧を正常にし、脊柱をしっかり支えることで姿勢も変化してくるでしょう。

この腹圧による支えは、脊柱の下部だけでなく、骨盤そのものも安定させてくれますので、肩や首など背中の上部の筋肉緊張が緩和することにも繋がります。

ヨガの動きの中では、足と骨盤のつなぎ目の股関節も大きく動かしていきます。
足は骨盤を挟み込むように股関節に入り、支えています。
足のちょっとした動かし方、立ったり歩いたりするときの着地の仕方などでも、左右の股関節にかかる力のアンバランスが生まれます。
それはそのまま骨盤の位置、そして脊柱の位置にも影響し、姿勢の変化へと繋がりますす。
ヨガの動きの中で、自分の足、股関節の動かし方を感じ、そのバランスを探していくことも姿勢の改善に繋がるでしょう。

大事なことは、ヨガのアーサナや呼吸の時間で感じた動き、感覚を日常生活の中でどのように見出していくか、ということです。
ヨガだけすればそれ以外の時間は何をしてもいいというわけでもなく、アーサナの中で、ちょっとした自分の身体の癖が、日常生活ではどのようになっているのか考える時間もあると、その変化はより早くなるでしょう。

姿勢が精神状態に関係があることも言われています。
落ち込んでいる時、暗い気分の時は背中を丸めて俯きがちですし、反対に自信満々の時は胸を張って歩きますよね?
姿勢の変化は、日々の暮らしの中での気持ちにも、良い影響をもたらしてくれるかもしれません。
アーサナ、ポーズを行う時間が取れない時は、仕事の合間や寝る前の自分の呼吸に、ちょっと意識を向ける時間だけでも変化に繋がると思います。

まずは長く続けられることから始めてみてくださいね。

それでは、安全で快適なヨガを!

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