YogaBodyコラム COLUMN

ブログ,ヨガと体のQ&A,ヨガ解剖学 2017.06.19

マインドフルネスとヨガについて

マインドフルネス、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?特に欧米において、その効果に対する様々な研究報告もあり医療や学問、ビジネスにおいても実践されてきており、日本でも徐々に広まってきています。このマインドフルネスはヨガと何か関係があるのでしょうか?

 

マインドフルネスとは「マインド」が「フル」している、つまりいま現在起こっていることに内的にも外的にも体験していることに意識を向け、心が満たされている状態のことを言います。

 

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その時、その瞬間の自分の状態に意識を向け、その状態をあるがままに受け止めるマインドフルネスは心のエクササイズとも言われています。

 

普段の私たちの生活は、常に複数のことをこなす、マルチタスクの生活ではありませんか?生きているということはある意味常にマルチタスクです。心臓を動かし呼吸をしながら食べて寝て、と繰り返していますから。そして食事を作りながらも洗濯をし、今日1日の仕事を確認しつつメールをして、と多くのことを、同時に何かをこなさなければ追いつかないような多忙な日々を送っている方がほとんどです。その生活の中ではその時の自分がどのような状態なのか意識を向ける、というのは難しいものです。

 

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マインドフルネスの実践には、何か一つのことに意識を集中していきます。初めての方でも取り組みやすいのは呼吸です。ただ息を吸って、ただ息を吐く。その時がんばって吸って吐く必要はなく、仮に呼吸が浅く感じても、それが今の自分の呼吸であって、呼吸が浅いなってそのままを受け流していく。何か別の考えが、例えば今日は何を食べようかなっと思い浮かんだら、あーご飯のこと考えちゃったな、で終わりにしてまた呼吸に意識を向ける、というようにただ一つのことに集中していきます。

 

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日々いろんなことを考え実行している私たちの脳にとって、このマインドフルネスの実践はストレスの軽減や精神的な症状の軽減、パフォーマンスの向上、学習能力の向上など様々な分野において効果が認められています。

 

ヨガの呼吸やポーズにおいても、このマインドフルネスに似た環境があるように思います。もしかしたらヨガ経験の少ない方よりは長い方のほうが、特にポーズを行っている時も呼吸に意識を向ける、ただ感じるという状態に入りやすいかもしれません。何よりどこかに緊張があったり、痛みがあれば呼吸に集中することは難しいでしょう。まだヨガの経験の少ない方にとっても、ヨガのポーズの中には様々な座り方があり流派によってはプロップスも使って今の自分にとって最も楽に座れる場所を探し、マインドフルネスを実践する助けになるはずです。

 

マインドフルネスはヨガだけでなく日常生活、どの場面でも実践できるものです。最近はちょっとした待ち時間であってもつい携帯を取り出したりと時間を埋めようとしがちです。ほんの数分でもその時間の意識を自分へと向ける、テレビを見ながらご飯を食べのではなく、噛む、味わう、においを嗅ぐ、その感覚の一つに意識を向けてみる。マインドフルネスを実践してみると、普段どれほど多くのことを同時進行させ、一つ一つの起きることに気付かずに生活しているのか感じるのではないでしょうか?自分を癒すことができるのは自分自身です。ヨガを通じて、日常生活の中でも、自分で自分を満たす時間を持ってみてくださいね。

では、安全で快適なヨガを!

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桜井くみ

TOKYOYOGAティーチャー/ YogaBodyトレーニングコース開発・指導担当。
20年以上の鍼灸・整体の経験を生かし、2005年よりヨガ指導を行う。
ヨガ手帳のポーズ提案・監修者。 臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。
フリーランスの鍼灸・整体として活躍しながらも、高齢者の身体を知るためにケアマネージャーの資格を取得し、特別養護老人ホームで働いていたほどのカラダオタク。
判断、診断、治療ではない、「感じて、整える」有機的なヨガ解剖学を広めるためにYogaBodyトレーニングコース という全米ヨガアライアンス認定指導者養成コースを開発し、ヨガの指導者を育成する。
現在、神戸在住。夫もヨガティーチャーであり、一児の母。

 

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